『ピアニストの脳を科学する』...からのトレーニング
前記事の「英語脳」で少し触れたこの本。
『ピアニストの脳を科学する』(著:古屋晋一)
ピアノや音楽はもちろん、スポーツやトレーニング、脳や神経の働き、身体の使い方、効率の良い勉強方法などに興味がある人にも、本当にとてもお勧め!ここ数年で一押しの名著のひとつ!!
音楽する上で、この上なく役に立つっていうのは、もう本当にいくら言っても言い足りないくらいなんだけど、そこはまたの機会にして。
まず、この本を読んだきっかけが、スポーツジャーナリスト中西哲生さんのインタビュー記事なのです。
記事はこちら
多くのプロスポーツ選手と関わっている中西さんが、アスリートとグリットの関係について語っています。
中西さんが
・一流はものすごく練習する。
・トップレベルの人ほど、いいものがあればどんどん取り入れて変わり続ける。
・他分野からも成長のヒントは得られる、振り幅が大きい程、高い山に登れる。
という話をされていて、その実例として「陸上の飯塚翔太選手がピアノを弾くと聞いたので『ピアニストの脳を科学する』という本を紹介したら、喜ばれた。」というエピソードを挙げていました。
いろんな分野にアンテナを張って、本業じゃない所からも貪欲に学ばれる、中西さんも飯塚さんも本当に勉強家なんだなぁ!と尊敬、感動。
最近、私が音楽関連以外で主に探求しているのは
・背骨+肩甲骨+大腰筋などの動きに着目したトレーニングについて
・体の歪みをなくすストレッチやセルフ整体やマッサージについて
この辺が大事な気がして、自分やritoで色々試している。
そんな中でも、特に最近意識しているポイントは、「脱力」「弛める」こと。
・「脳にとっては、筋肉を収縮させるよりも、緩める方が大変な作業」
(『ピアニストの脳を科学する』)
・「力を抜くということはわかりにくいし数値で測りにくいが、とても重要」
(体芯力マスタートレーナー鈴木さん講義にて)
・頑張って伸ばそうとするより、緩めて神経のスイッチをOFFしてあげると動けるようになる。
(ジャンプアップトレーナーのひろきさん)
・「全身全ての関節にロックがかかっていない状態、でも指先には物凄い力がかかっている」
(ピアニスト江崎昌子さん講座にて)
←身体全体からのエネルギーが連動して、指先から発せられているということだろう、と解釈しました
これらのことから
末端には力を入れず(力まず)体幹の力を末端まで連動させて動かせるようになることが理想。
(体幹は腹筋とか背筋とかではなく、もっと身体の中心を意識)
さらに、1つの動作の為に準備動作をするのではなく、前の動作が次の動作の準備に自然となっている動きを目指す。(一連の流れで。連動して動く。)
が最近のテーマ。
ということで、ピアノレッスン時にもその子が理解できそうな事になぞらえて説明。
この間はスイミングを頑張っている子に
「バタ足の時って、ずっと足全部に力入れてたらうまくいかないよね?」
って話から。
説明がはまって、その子が「なるほど!」って顔をして、音が変わる瞬間が至福の時♪
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