レッスンの進んでいく段階

指導法など習ったことがないので完全に自己流。


でも、1人1人と向き合って、1曲1曲と向き合って、理想の演奏はどんなものなのか?


どこが出来ていなくて、どうやったら出来るようになるのか、心身ともにフル回転で毎回探り、出来るようになったことを喜び合う、その積み重ねで、多少なりとも定番化してきた進め方や指導法があります。



今回は、基本的な曲の進め方の3段階についてお話しようと思います。


1.弾く前に曲の認識と把握


 ・調性の確認---主役の音は?(主音、出来たらスケール、調号も)

 ・ 拍子の確認---何音符を何個ずつ数える?

 ・1番大事な和音は?---主和音の確認(出来たら主要三和音)

 ・構成の確認--楽譜で同じところとか似ているところ、どこかな?

  (慣れてきたらAABAとか、ゼクエンツだよ、とか)

 ・その他--タイトルや挿絵、音符の見た目から、曲の雰囲気などを予想。


1の要素、長い目で見たら、とっても大事!!


 

2.譜読み

 ・音符休符を楽譜通り、正しい高さ、長さで弾く。

 ・正しいアーティキュレーションで弾く。

  (スラー、スタッカートなど正確に 出来ればブレスやフレージングを意識して)

 ・楽譜にある強弱記号に合わせて、その通りに弾く。

 ・速度記号や、その他楽譜に書かれていることを全て把握して弾く。



3.表現

 ・メロディの歌い方を美しくする。

 (タッチや音色、メロディの流れに合わせた自然な強弱)

 ・各指の音量のバランスを整える。

 (初級ではメロディ大きく&伴奏控えめに、くらい。)

 (伴奏型では、ベースを少ししっかりめに、ハーモニー部分は軽く等。)

 (中級だと重音の中でメロディの音だけ際立たせる等。)

 ・曲調に合った表現

 (古典なのか、ロマン派なのか等、メヌエットなのかワルツなのか等。)

 (細かくなると作曲家独特の表現方法とか)

 (テンポを揺らす揺らさない、間をとるとらない、流れに乗る、気持ちを込める等。)


 3の要素が出来れば合格です。




ざっくりいうと、だいたいこんな三段階です。


初心者さんは2の要素が出来ていて、ミスなく弾ければ、合格にすることもあります。



2の要素を、自分でストイックに判断して練習できる子は、自然と3も出来ていることもあります。

それを聴けるのはとても嬉しいです♪



器用な子でも、というか、器用な子ほど…

メロディをすぐ耳コピ出来、速弾きも出来る器用な子ほど、2の最初(音の高さ長さだけ)で、終了しようとしてしまいます。


アーティキュレーションが大切と思えないようで、演奏するという事が「音ゲー」みたいになってしまって、なかなかその先にいけない。

(言ってしまえば、その先に行くことより、お友達より先に合格することの方が大事になってしまっていることもあって、ちょっと、いや、かなり切ない;_;)


本当の音楽の美しさ、楽しさは、その先にあるのになぁ…


どうやったら、その先まで行ってみたい!と思ってもらえるのか。

どうやったら、曲、音、そのものに興味を持って没頭してもらえるのか。


お手本を弾いてあげると、その直後、ガラッと演奏が変わって感動させられる子もなかにはいるけど


「先生、すごーい!(拍手)」で終わっちゃったり


「はやっ!」・・・聞いてほしいのは、そこじゃなーい! となったり。



音の高さが合ってる合ってないの答え合わせ(ここがゴールと定着してしまったら大変!)から早く卒業して、楽しい音楽の世界へ行こうよ!!



あれこれ例え話したり、音楽家についてのエピソードや、曲の時代背景を話したり


生の演奏を聴きに行ったりすること、お友達の発表会を見に行ったり、CD聞いたり、YouTube見たりすることを勧めたりもするけど


最近の子は忙しいし、各ご家庭の事情もあるし、なかなか難しいですね・・・



でも、諦めない!頑張る!!


あ、でもYouTubeは、要注意!

玉石混交だから・・・



次回は、矛盾するようだけど

それでも、目標・ゴールは、それぞれでいい。ということを書こうかなと思います。

plaisir

様々な文化に触れて感じる   楽しみ 喜び 幸せ 気づき 思索 なんてことも書いたりするかもしれない プライベート日記

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